今回は乳幼児突然死症候群(SIDS)についてのお話です。
これはそれまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気です。
具体的な原因は不明ですが発症率を抑える対策があるので紹介していきます。
乳幼児突然死症候群っていう病気があるんだって!
原因がしっかりわかってないっていうのも怖いよ…。
確かに怖いね…
発症確率はとても低いみたいだけどポイントを抑えておけば発症率は抑えられるみたい。
そうなんだ…
しっかり覚えて赤ちゃんが生まれた時にできるようにしておかないと!
そうだね!
しっかり知識としてもっておけば未然に防げるかもだしね!!
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは
何の予兆や既往歴もないまま乳幼児が死に至る原因のわからない病気で、窒息などの事故とは異なります。
令和元年には78名の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第4位となっています。発症の割合としては約4000人に1人です。
生後1年未満の病気とされていますが、ほとんどの症例の発症は生後6か月までで主に3か月前後です。
気を付けるポイントを抑えておけば発症確率を抑えることができます。
厚生労働省HPより一部抜粋
発症確率を抑える3つのポイント
◎1歳になるまでは、寝かせる時はあおむけで。
うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。
これはこの後にも説明しますがうつぶせ寝は上がった体温をうまくさげられず放熱障害にもつながります。
医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。
◎できるだけ母乳を与えましょう。
母乳育児が赤ちゃんにとっていろいろな点で良いことはよく知られています。
母乳で育てられている赤ちゃんの方がSIDSの発生率が低いということが研究者の調査からわかっています。できるだけ母乳育児にトライしましょう。
◎喫煙習慣をやめましょう。
たばこはSIDS発生の大きな危険因子です。
妊娠中の喫煙はおなかの赤ちゃんの体重が増えにくくなりますし、呼吸中枢にも明らかによくない影響を及ぼします。妊婦自身の喫煙はもちろんのこと、妊婦や赤ちゃんのそばでの喫煙はやめましょう。
これは、身近な人の理解も大切ですので、日頃から喫煙者に協力を求めましょう。
両親が喫煙する場合、両親が喫煙しない場合の4.7倍 SIDSの発症が高まると報告があります。
母乳で育てるといいのか…
私、母乳出るかちょっと自信ないかも。
母乳には免疫形成の大切な成分が含まれているみたいだからね。
少量でも出るならがんばってあげてほしいな。
11月は「乳幼児突然死症候群(SIDS)」の対策強化月間
乳幼児突然死症候群(SIDS)は12月以降の冬期に発症しやすい傾向があることから、厚生労働省は、毎年11月を乳幼児突然死症候群(SIDS)の対策強化月間と定め、SIDSに対する社会的関心を喚起するため、発症率を低くするポイントなどの重点的な普及啓発活動を実施しています。(厚生労働省HP)
え?乳幼児突然死症候群って冬に多いんだ!?
私たちの赤ちゃん11月予定だよね…心配だよ~
発症時期は生後6か月までに見られて、生後3ヵ月に多いから僕らの場合は暖かくなる3-4月頃だから一応時期としては外れるね。
寒い時期に多いっていうこともあって、着込みすぎることで体温調節がうまくいかずに突然死に至ってしまうという考えもあるみたい。
体温調節がうまくいかないことによる発症
免疫や喫煙以外にも、体温調整がうまくいかないことが原因ともいわれています。
これには諸説ありますが、寒い季節に起こりやすいことから赤ちゃんの体温調節が起因して発症するともいわれています。
寒い季節だと、赤ちゃんが寒さで体調を崩さないかと思い部屋を暖めたり、服を着こませたりしようとしたくなると思います。
特に、赤ちゃんの手足を触って冷たいとどうしても心配になってしまうこともあるでしょう。
しかし、服を着せすぎることで体温が必要以上に上げてしまい放熱障害がおこります。
そうするとアドレナリンを下げ心機能を低下させ、体温を下げようとします。そのために不整脈を起こしてしまいます。併せて、筋弛緩がおこり(筋肉の働きを弱める)呼吸数を下げて無呼吸状態を招き、低酸素状態を引き起こします。
つまり、赤ちゃんには自分で体温を調整する機能があるので、服の着させ過ぎは放熱障害を誘発する原因となります。
そのため、赤ちゃんの手足が冷えていても必要以上に心配にならず、服の着せ過ぎ暖め過ぎには十分に注意しましょう。
冬場に甥っ子ちゃんをお世話いてるとき、確かに手足がめっちゃ冷たいことがあるから
服とか靴下・手袋つけて暖めてあげないと!って思ったことある。
そうなんだ!あんまり冷え冷えだと心配になっちゃうよね。
赤ちゃんは大人が思うより寒さに強いのかもね。
それよりも、熱がこもって放熱できないことの方が赤ちゃんにはよくないんだね。
ついつい自分の感覚になりがちだから、気を付けないとね。
そうだね。
ちなみに僕の小さいころめっちゃ着込まされててリンゴほっぺちゃんになっている写真を見つけた。下手したら、僕はこの世にいなかったかもしれないと恐怖したよ(笑)
ちなみにその時の写真がこちら。みなさんも着込ませ過ぎには気を付けましょうね!
どうしても不安な方向けのオススメアイテム
Sense-U(アメリカの会社)から発売されている寝返りやうつ伏せ寝を感知するベビーセンサーという商品があります。
これは赤ちゃんにセンサーを取り付けることによって赤ちゃんの状態をスマホにリンクさせ把握することができる装置です。
赤ちゃんがどういう体勢でいるか、心拍数、センサー付近の気温を測定することができます。
スマホリンクするだけでなくカメラのセットや追尾機能のついているものもあるようです。
こけし家も購入予定なので、使用してみたらまたレビュー記事を書こうと思っています。
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